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Review

 第四回 Music Is My Life




       レコード屋へ走れ!VOL.2      <Review by Ogawa Akiko>

 はじめまして。ヴォーカリストのオガワ アキコです。
私は唄を歌っているヒトなので、きっとこういう場では「この人の唄が素晴しいから聴いて〜」というのが普通なのでしょうが、70年代ブラック・ミュージックにハマッテからというもの、そういう観点は私には少し薄れてきてしまっています。歌が生きるか死ぬかって、バック陣の演奏(歌伴)によって出たサウンドに左右されていると思うのです。音楽好きの私にとっては歌が命というより、それぞれの楽器が主役ってところでしょうか・・・・。

そんな私のお勧め盤に今日はお付き合い下さいね。当時の音は当時の形で、そうですCDではなくアナログ・レコードで聴くことをお勧めします。温かいです。音が生きています。そこで演ってます!って音がしますよ。

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Side A
1.SHINE LIKE YOU SHOULD
2.CARAVAN
3.DON'T CRY OUT LOUD
4.ALMOST EVERYTHING
5.BAD WEATHER

Side B
1.THROUGH THE EYES OF GRACE
2.TO MAKE YOU SMILE AGAIN
3.SUCH A MORNING
4.KNOWIN'MY LOVE'S ALIVE
5.SINGIN'FROM MY SOUL

MELISSA MANCHESTER/ DON'T CRY OUT LOUD (1978)

 NY出身のシンガーソングライターとして活躍していたメリサ・マンチェスターの、ARISTA Recordsから1978年にリリースされた7枚目のアルバムです。翌年には映画「アイス・キャッスル」、「ザ・プロミス」の主題歌でアカデミー賞にもノミネートされ、80年にはグラミー賞のベスト・フィメール・ヴォーカル・パフォーマンスを受賞している大スターです。山下達郎も惚れ込んで、自身の曲「Standing in the light」で、デュエットしています。どちらかというと正統派のポップスというイメージがあるメリサですが、このアルバムは違うのです。70年代後期のグルーヴィーかつメロウなAORに代表されるアルバムです。しかし〜そんな言葉だけでは片付けられない魅力がこのアルバムにはあります。前作「Singin'」でカバーしている「I wanna be where you are」(Marvin Gayeや Jackson5でもお馴染み)の作者、世間じゃ「メロウ大王」と称されるレオン・ウエアのプロデュースで、世に言うブルー・アイド・ソウルといわれる作品に仕上がっています。

 A-1はメリサ本人の曲。Gene PageアレンジのストリングスにJames Godsonの切れのいいハイハットが入り、イントロだけでも期待大。そしてメリサの伸びのある声。ミディアムテンポの心地よいグルーヴを生み出しているのはChuck Raineyのベース。心地よい光の中を駆けていって、力が芽生えていくような感じです。それに輪をかけてレオン・ウエアとメリサのメロウなコーラス、最高です。A-3はタイトル曲。彼女の大ヒット曲であるし、様々なアーティストが歌っていますよね。ピ−ター・アレンとキャロル・ベイヤー・セイガー作品で、この曲だけはレオン・ウエアが手がけていません。彼女のキャリアを象徴するような堂々たる歌声です。そしていよいよ、このアルバムのメイン曲A面ラストを飾るのはスティービー・ワンダーの曲です。16ビートの軽やかなキャッチーな曲をRichard Teeのピアノと、David.TとLee Ritenourのギターカッティングがさらにソウル色の強いものにしています。サビ部分のTom SavianoのHornアレンジも素晴しい。Lenny Castroのタンバリンにも耳を傾けてくださいね。もちろんSonny Burkeのシンセにも。すべてのアンサンブルがナイス!当時の豪華一流セッション・ミュージシャン陣を相手にメリサの歌も最高潮!

 B-1はメリサのピアノ弾き語り曲です。ポール・サイモンのもとで作曲の勉強をしただけあってお見事。B-2はRichard Teeお得意のフレーズと言わんばかりのピアノが歌の隙間をうまーく埋めています。Tee様(と呼ばせて下さい)のピアノはリズムをさらに乗り良く際立たせてくれるんでしょ〜。B-4ではメリサのアカペラから入り、曲の展開が面白いレオン・ウエアらしいアーバン・メロウな曲を披露。もちろんレオン・ウエアのセクシーなコーラスもたっぷりです。ラストはバラードで締めくくり・・・・・・。

■残念ながらレオン・ウエアによるプロデュース作品もこれ一枚だけです。ちなみに96年にCD化されていますが、生産中止(廃盤)になっているようで、現在は在庫を探すのが難しくなっています。

 

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SideA
1.GOO GOO WHA WHA
2.LOVE IS MY BLUES AWAY
3.CRY BABY
4.MY LOVE FOR YOU COMES AND GOES
5.TOGETHER(WHATEVER)

SideB
1.SUNSET BOULEVARD
2.LOVE AIN'T SOMETHIN'(THAT YOU GET FOR FREE)
3.I'LL GET BY WITHOUT YOU
4.BUBBLES
5.GOOD FRIENDS 

WAH WAH WATSON/ ELEMENTARY (1976)

 もともと、MOTOWN Recordsのスタジオミュージシャンとして仕事をしていたギターリスト、WHA WHA WATSONの唯一のソロ・アルバムです。テンプテーションズ、ダイアナ・ロス、ジャクソン5、マーヴィン・ゲイ等々のレコーディングで数多くのセンションをしています。当時はMelvin"WHA WHA"Raginと本名でクレジットされていて、"WHA WHA"というニックネームはというと、「この頃ホーン・セクションの後にアンプがセッテイングされていて、耳にホーンの音しか聞こえなくて、俺のアンプの音を大きくしたところ、ホーン・セクションの奴らが怒鳴るのさ、『オイ、お前のチャカ・チャカ、ワー・ワー言っているのを小さくしろ』って。」と、それで付いたニックネームだと本人が言っていたようです。

 その後Herbie HancockやQuincy Jonesのアルバムでも活躍していますね。Herbie Hancockの「V.S.O.P」でのRay Parker Jr.とのギターの掛け合いも印象的。誰でもどこかで聴いているWAH WHA WATSONのギターは、ワウペダルを巧みに操り、エフェクター類を駆使した飛び道具系ギターとでもいいましょうか。彼のギターは本当にユニークで存在感たっぷり。ギターのリフやソロを弾くよりも、まるでパーカッションのようにリズムを刻んでいるスタイルが一番の彼らしいプレイでとにかくファンキーです。 この時代の他のトップ・スタジオミュージシャン・ギタリスト、David T.Walker、Phil Upchurch、 Cornell Dupree、 Lee Ritenour らもソロ・アルバムを出していますが、彼らとはまた一味違うタイプのギターリストだということが、この作品を聴くとさらによくわかります。

WHA WHA WATSON(G.VO.)
RAY PARKER,JR(G)
LOUIS JOHNSON(B)
OLLIE BROWN(Dr)
SONNY BURKE(Pf.Rhodes)
JOHN BARNS(Clavinet)
JOE SAMPLE, CLARENCE McDONALD(Key)
THE WATERS FAMILY(VO)

 以上がこの作品の中心メンバーです。この豪華個派メンバーを見るだけでも、彼のプレイヤーとしての大きさを感じるのですが、プロデュースは本人とHerbie Hancockでもお馴染みのDavid Rubinson&Friends。

 A-1のタイトルからして「Wha Wha Goo Goo」。もうこれだけで彼のギターが唸っていることはお分かりでしょう。さっそくエフェクター類を巧みに使いこなす彼ならではの音が炸裂しています。で、ギターリストのアルバムということもあり、このギターの勢いでこのアルバムが進んで行くのか〜と思いきや、A-2ではいきなりSweetな歌声。見かけはなぜか上半身裸にパイプ咥えてる、ごっついヤツという感じなのに、その歌は本物のシンガーと言っていい。そしてクルセーダーズのサックス&ベース奏者Welton Felderのベース、Ernie Wattsのサックスもいい感じ。そしてA-3、タイトル通り、彼のギターはCry Babyなトーキング・モジュレーターをうまく使った音色で歌のユニゾンを奏でています。そこにLouis Johnsonのうねる様なファンキーなベースも、じっとしていられませーん。続いてA-4ではイントロからDavid T.お得意の哀愁フレーズから入っていきます。これまた、ワー・ワーがせつなく歌っています。James Jamesonがベース、Sonny BurkeのRhodesも美しいー。

 B-1なんとなくルーズな感じがBeatlesのWhen I Sixtyfourのソウル版という感じ。ベースはWillie Weeksが参加。B-2では、ギターカッティングが軽やかに刻まれている爽やかなソウル曲。後半、B-3はミドルテンポのバラード、B-4とB-5ではHancockが参加しております。

■ギターリストとしてではなく、シンガー・ソングラーターとしてのワー・ワー・ワールドも堪能してください。このアルバムはCD化されていないので、レコード屋へ走れー!(原さん語録)

以上、オガワ アキコがお届けしました〜。んがっんん。

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